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インフルエンザはいつ流行?全国の“警報レベル”と症状・対策をわかりやすく解説[2025-26]

インフルエンザはいつ流行?[ 2025-26]
全国の“警報レ ベル”と症状・対策をわかりやすく解説image


インフルエンザは毎年、多くの人が気になる季節性の感染症です。「全国でどれくらい流行しているの?」「今年は早い?遅い?」「学校ではどんな対策が必要?」「咳や熱が出たときはどうする?」など、知りたいポイントは人それぞれ。

このコラムでは、2025-26年シーズンの流行状況の理解に役立つポイント(全国の傾向・規模感・都道府県別状況・学校での流行・ウイルスの型・予防と対策・時期の特徴・よくあるQ&Aを、ひとつの記事で把握できるように整理しました。

中学生でも、高齢者でも、保護者でも、医療職でなくても読めるように、やさしく・正確にまとめています。


インフルエンザとは? —— ウイルスの種類と基本的な特徴

インフルエンザウイルスの「形」と「タイプ」

インフルエンザはインフルエンザウイルスによって発生します。季節性インフルエンザの原因となる主な型は次の2つです。

  • A型:ウイルスの性質が変わりやすく、毎年流行の中心になりやすい。
  • B型:変化はA型ほど大きくないが、シーズン後半の流行で検出されることがある。

インフルウイルスの“かたち”

丸い球体の表面にトゲ(突起)が生えている構造をしています。トゲが人の細胞に付着する“鍵”の役目を持っています。

風邪ウイルス(ライノウイルスなど)の“かたち”

球体の形は似ていますが、インフルと比べると鼻・のどの粘膜で増えやすく、症状が軽めになることが多いとされています。

  • インフル:高熱・全身症状が出やすい
  • 風邪:鼻・のど症状が中心で比較的軽い

インフルエンザの主な症状

  • 38℃以上の急な発熱
  • 咳・鼻水・のどの炎症
  • 倦怠感・関節痛
  • 小児では嘔吐・下痢などの症状が出ることも

風邪と異なり、症状が急に強く出る傾向があります。ただし、症状の出方には個人差があります。


インフルエンザは毎年どれくらい流行する? —— 全国の総数と全体像

年間の感染規模

日本では「定点医療機関」の報告数から流行規模を推計しており、年度によって変動があります。一般的な推計として:

  • 年間約1,000万人ほどが感染すると推定される

国民の10〜15%にあたります。複数のピーク(秋・冬・春)が生じる年もあります。

注意報・警報レベルについて

インフルエンザの「注意報」「警報」には、国立感染症研究所(NIID)が示している全国共通の数値基準があります。
これは「感染症発生動向調査マニュアル」で定められており、各自治体はこの基準を参考に発令を行います。

一般的な基準としては次のとおりです。

  • 注意報の目安:定点あたり 10 以上
  • 警報の目安:定点あたり 30 以上

この数値は、定点医療機関から報告される患者数をもとに流行状況を比較するために設定されており、全国で共通して使われる指標です。
自治体ごとに発令タイミング(何週目に出すか)に多少の運用差はあっても、基準そのものは共通という点がポイントです。


全国の流行傾向(2025年)

今シーズンの特徴(推定傾向)

2025年の東京のインフルは、過去数年で最も早く、最も速いペースで拡大しており、12月前にすでに“ピーク級の勢い”に到達している。
通常は11月下旬から患者数がじわじわ増え始めるところ、今年は10月頃から報告数が急増。上昇の角度が過去のどのシーズンよりも鋭く、11月の段階で警報基準に達するなど、季節性インフルとして異例のスピード感で広がっています。

ぜひ「東京都感染症情報センター」のインフルエンザの流行状況を確認してほしいのですが、2025-26年が過去数年のなかでも、もっとも拡大する恐れがあります。

特に1歳から14歳までの患者が多いのが確認できます。

  • タイトル:「インフルエンザの流行状況(東京都 2025-2026年シーズン)」
  • 出典URL: idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/ 
    東京都感染症情報センター
  • 内容:定点医療機関あたりの患者報告数の週別グラフ・保健所別マップ・ウイルス検出状況など。
  • 特筆:グラフとして「定点医療機関あたり患者報告数の推移(都全体・週別)」が掲載されています。

全国の状況

感染研が毎週公表する「今週の感染症情報」では、“定点(ていてん)医療機関” と呼ばれる、医療機関の患者数を集計しています。
全国すべての医療機関ではなく、地域の医療機関から選定し毎週患者数を報告する仕組みです。

この “定点” を使うことで、

  • 地域ごとの流行の比較
  • 年ごとの推移の比較
  • 注意報・警報レベルの判断

がしやすくなります。

注意報レベルの基準値は疾患や自治体ごとに定められており一律ではありませんが感染研は、定点あたりの平均患者数が

  • 10人以上 → 注意報レベル
  • 30人以上 → 警報レベル

といった基準を目安に、流行状況を判断します。

感染研が毎週公表する「今週の感染症情報」では、定点あたり患者数が示され、増加の目安として用いられます。

都市部・人口の多い県・学校数の多い地域では、数値が早く上昇することがあります。


地域別(都道府県別)の流行状況

地域差が生まれる理由(一般的な説明)

地域ごとの流行状況には、以下のような要因が関係すると考えられています。

  • 人の移動が多い地域(都市部など)
  • 学校や児童数の規模
  • 気温・湿度・乾燥状況
  • 人口密度

これらは一般的な感染症の広がり方の要因として知られています。

都道府県ごとの主な公開データ

  • 定点あたり患者数
  • 学級閉鎖数
  • 週ごとの増減グラフ

1歳から14歳での流行 —— 咳・熱・学級閉鎖のポイント

なぜ1歳から14歳での流行が多いかというと最大の理由に学校や保育園&幼稚園があります。

15歳以上の年齢だと主要なインフルに一度は接して免疫記憶を持っているケースが多いことや中学生までの環境よりもコミュニティが分散していることなどが挙げられます。

また年齢が低い場合、手洗いやうがいが雑であったり、忘れがちになったりも理由のひとつです。

なぜ学校で広がりやすい?

学校では、一般的に次のような理由で感染症が広がりやすいとされています。

  • 近距離での会話が多い
  • 換気しづらい教室環境
  • 手指衛生が徹底しづらいことがある

学級閉鎖の目安

  • クラスの20%前後が欠席
  • 短期間で欠席が急増
  • 学校長または教育委員会の判断(学校医や保健所が助言)

インフルエンザのウイルスの型(A・B・亜型)について詳しく解説

インフルエンザウイルスは A型・B型・C型・D型 の4種類に分類されます。そのうち、季節性インフルエンザとして毎年の流行に関わるのは A型とB型 です。ここでは、日常でよく耳にする「A型・B型・亜型(A型の中でさらに細かく分けた種類)」についてわかりやすく整理します。

A型インフルエンザの特徴

  • 変化(変異)が起こりやすい
    ウイルス表面の構造が毎年少しずつ変わるため、その年に流行する型が前年と同じとは限りません。
  • 世界の流行状況と連動することがある
    海外で広がった型が渡航などを通じて日本に入ってくることがあります。
  • 高熱や全身症状が出るケースがある
    発熱、関節痛、倦怠感など、全身に症状が広がりやすいタイプとして知られています(症状の出方には個人差あり)。

B型インフルエンザの特徴

  • A型とは増える時期が異なる年がある
    季節によっては、A型が先に流行し、のちにB型が目立つ例もあります(毎年固定ではなく、変動します)。
  • 小児を中心に報告されることもある
    学校や家庭内で広がるケースがみられる年があります。

 

A型インフルエンザには「いくつものA型」がある?

A型インフルエンザは、ひとつの型ではなく、性質の違う複数のグループ(=亜型)に分かれています。

理由は、A型のウイルスが変化(変異)しやすく、表面のたんぱく質の組み合わせが毎年のように入れ替わるためです。

A型の亜型は、ウイルス表面にある

  • H:ヘマグルチニン(H1〜H18)
  • N:ノイラミニダーゼ(N1〜N11)

という “2種類のとげ(突起)” の組み合わせで分類されます。

例えば:

H1N1(H1×N1の組み合わせ)

H3N2(H3×N2の組み合わせ)

のように、「H〇N〇」 の形で名前がつきます。

A型でも H1N1 とか H3N2 は別物

同じA型でも

  • 性質
  • 流行しやすさ
  • どの年代に多いか
  • 毎年の広がり方


が異なります。

そしてA型の中に“たくさんのA型”があり、その中で人に広く流行するのはH1N1とH3N2が中心。

そのため ワクチンの株選び や シーズンの広がり方 が「年ごとに違って見える」のは、この亜型の違いが理由です。


家庭でできる予防

1. 手洗い(洗浄+流水)

日常の衛生習慣として、石けんと流水で手を洗う方法がよく紹介されています。

● 石けん+流水(20〜30秒)

→ 細菌:90〜99%除去
→ ウイルス:90%以上不活化/除去

● 水だけの手洗い

→ 約50〜70%の微生物が除去

● アルコール消毒(60%以上)

→ ウイルス:99%前後不活化
→ ただし「汚れが残っていると効果減」


外から帰ったときや食事前などに取り入れることで、生活の中で清潔を保ちやすくする基本的な行動として挙げられることがあります。

2. 換気

●1時間に1回の換気(窓全開数分)

→ 空中ウイルスが約30〜50%減少

● 2方向の窓を開けて5〜10分

→ 60〜80%近く減少

●機械換気(換気扇・給排気システム)+自然換気

→ ほぼ常時ウイルス濃度を低く保てる

つまり、

「空気を入れ替えるだけで、感染リスクはガクッと下がる」

部屋を閉め切っていると、飛沫が空気中にとどまりやすくなります。少しの時間でも窓を開けて空気を入れ替えると、室内に漂うウイルスを薄めることにつながり、家庭の空気環境を整えるうえで役立ちます。

3. 加湿(40〜60%)

冬は空気が乾燥しやすく、室内の湿度も下がりがちになります。
一般的には、40〜60%ほどの湿度を目安にすると、室内の空気が乾きにくく、生活の中で過ごしやすい環境をつくりやすいと紹介されることがあります。

加湿器の使用や、濡れタオルを室内に干すといった方法がよく取り上げられ、エアコン暖房との組み合わせで“快適な冬の室内づくり”に役立つとされています。

4. 体調管理(睡眠・食事)

睡眠不足や疲れが続くと、体が外からの刺激に対して踏ん張りにくくなります。しっかり休むこと、食事でエネルギーを補うことが、結局いちばんの土台になります。

学校でできる予防

1. 咳エチケット

咳やくしゃみの飛沫は、想像以上に広い範囲に届きます。手で押さえる、袖で覆うなど、小さな習慣の積み重ねで周囲に広がる量をかなり抑えることができます。

2. 必要に応じたマスク着用

体調がすぐれないときや咳が出る場面では、周囲に気を配る行動として“マスクをつける”という選択肢がよく挙げられます。

学校や職場など日常の場面では、「相手に不安を与えにくい」「距離感を取りやすい」などのコミュニケーション上の配慮として取り入れられることがあります。

3. 手指消毒

学校ではすぐに手洗いできない場面も多いため、手指消毒は役立ちます。特に休み時間や授業の切り替え時などに取り入れやすい方法です。

4. 給食時の席配置の工夫

向かい合わせを避ける、少し距離をとるなど、席の並べ方を変えるだけでも飛沫の当たり方が変わります。大がかりなルール変更をしなくても取り入れやすい工夫です。

基本の3つが「強い対策」になる理由

手洗い・換気・マスクといった基本的な行動は、それぞれ日常のシーンで役割が異なるため、組み合わせることで生活環境を整えやすいと紹介されることがあります。

ひとつの方法に偏らず、複数の習慣をあわせて取り入れることで、より安心しやすい日常づくりにつながるという考え方です。


マスク・換気・手洗い —— 基本の対策

マスク

咳や鼻水の症状があるとき、周囲への飛沫拡散を減らす目的で着用が推奨される場面があります。

換気

空気を入れ替えることで、室内のウイルス濃度を下げることが期待できます。冬季は短時間の換気を複数回行う方法が紹介されることがあります。

手洗い

帰宅後・食事前の手洗いは基本的な感染対策のひとつです。


流行する「時期」

インフルエンザの年間サイクル(一般的な説明)

インフルエンザの流行時期は毎年異なりますが、国内では次のような傾向が報告されることがあります。

  • 秋(10〜11月):一部の地域で患者報告が増えはじめることがある。ただし、年や地域によって増加の規模は大きく異なる。
  • 冬(12〜1月):多くの年で全国的な流行が強まりやすい時期。
  • 春(2〜3月):A型が落ち着いたあとにB型が検出される年もあるが、必ず起こるわけではない。
  • 4〜5月:この季節のインフルエンザは少ない。

近年の報告では、秋の時点で患者数が大幅に増える地域もあります。地域差や年ごとの変動が大きいため、最新の自治体・感染症情報センターの発表を確認することが重要です。

このように、インフルエンザの流行時期には幅があり、「秋は必ず小規模」「冬は必ずピーク」と断定できるものではありません。近年は、地域ごとに増加時期が大きく分かれるシーズンも報告されています。


高齢者・小児が気をつけたいポイント

高齢者

  • 重い症状につながることがあるため早めの相談が推奨されることがある
  • 脱水に注意

小児

  • 高熱が急に出る場合がある
  • 嘔吐・下痢などの症状が出るケースも
  • ぐったりしている場合は医療機関へ相談

よくある誤解 Q&A

Q. インフルと風邪の違いは?

インフルは症状が急で全身に現れやすい。風邪は鼻・のど症状が中心。

Q. 咳と熱だけなら学校に行っていい?

学校保健安全法では、解熱後2日(幼児は3日)が登校の目安とされています。


咳・発熱のときの行動目安

  • 無理せず休む
  • 症状が強い場合は医療機関に相談
  • 水分補給
  • 解熱後もすぐの登校・出勤は避けるケースがある

まとめ —— 2025-26年も「正しい知識」で落ち着いて対策を

インフルエンザは毎年流行する感染症ですが、全国の状況や時期を理解しておくと、落ち着いて対策できます。

家庭・学校・職場の小さな工夫が、感染拡大を防ぐ一助になります。情報に振り回されず、正確な情報源を参考にしながら備えることが大切です。

インフルエンザが流行する季節は、体調の小さな変化に気づけるかどうかがとても大切です。
「なんとなく熱っぽい」「家族の症状が気になる」「前の日から続いている咳の具合を把握したい」——こうした“ちょっと気になる”変化を見逃さないために、日々の記録が役立ちます。

カルテコは、体調・薬・通院記録をスマホでまとめて管理できる、医療・健康アプリです。
体温や症状のメモだけでなく、家族の健康状態もひとつのアプリで整理できます。

  • 体温や症状の記録(咳・熱・だるさ など)
  • 家族の体調や通院歴の共有
  • 診察の内容・処方薬の整理
  • 「いつから?」「どれくらい続いている?」の見える化

記録しておくことで、医療機関で相談する際にも役立ちます。
とくにインフルエンザの流行期は、日々の小さな体調変化を振り返れる環境が“安心”につながります。

【カルテコ】自律神経・疾患リスク予測AI・健診結果・カルテ

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